中央区
能に親しむ会

東京都中央区 後援
2023(令和5)年6月25日(日)開催

能の写真を見る CHUO NOH FESTIVAL, TOKYO
June 25th, Sun. 2023
National Noh Theater
能『箙』 シテ 観世流能楽師 中村 政裕
  写真は観世流能楽師 中村 裕
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  写真は観世流能楽師 中村 裕
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ご挨拶

「中央区能に親しむ会」の公式サイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 「中央区能に親しむ会」は、東京都中央区、中央区の各団体、親しむ会の実行委員の皆様、中央区をはじめとした企業・老舗の皆様、中央区にお住まいの皆様、お勤めの皆様に、32年前の昭和61(1986)年から、ずっと支えていただき、毎年1回開催させていただいてまいりました。

私と東京都中央区のご縁は、昭和57(1982)年より中央区明石町にて、十数名のお弟子さんの皆様に、謡と仕舞をお教えし始めることができるようになったことから始まります。その頃から、能をご覧いただく機会をもっていただきたいと、切に願いながら過ごしておりました。それから、わずか数年後、当時お世話になっていた中央区の方に、前都議会議員の立石晴康先生とお会いする機会をいただき、中央区での能を通じた文化振興に深くご共感いただいたことがきっかけとなっています。

この能の会は、主に、東京都中央区皆様方にご支援いただき、お客様のチケット代金と広告主の皆様からの広告料が主な収入で運営されています。心より感謝申し上げております。東京都の中でも、地元の皆様に尽力していただきながら毎年1回の開催が実現している地域に密着した能の鑑賞会としては、「中央区能に親しむ会」が東京で最も長い歴史があります。

長年、支援してくださる皆様の中には、古くは400年前の江戸時代以前から受け継がれている老舗の方々もいらっしゃいます。そのような皆様のお姿は、異業種であるとしても、学ばせていただくべきことが多くあります。そして、お力添えいただく活動は、まだまだ歩みの短い私共を、中央区の地元の仲間と考えていただくという姿勢を見せていただいていると常日頃より有難く感じております。

ご支援いただいている広告主の皆様は、会当日にお配りするパンフレットで参照していただけます。皆様が日頃から、親しまれているお店もたくさんあります。

「中央区能に親しむ会」は、平成28(2016)年まで、19年間は国立能楽堂で開催致してまいりました。そして、今年は、いよいよ、長年の念願が叶って、今年は、20年ぶりに中央区での開催させていただくことになりました。

中央区の都市再開発と言えば、皆様にお馴染みの日本橋や数寄屋橋の他にもご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、現在、銀座通りにあった銀座松坂屋のあった街区に、さらに、東京を代表する国際的な商業・業務・観光拠点となることを目指した大型の複合施設 GINZA SIX (ギンザ シックス)が今年平成29(2017)年4月20日(木)に開業され、その施設内地下3階に、渋谷区松濤から、我々観世流の「観世能楽堂」が移築されました。

皆様は、さまざまな新旧の物が存在し、とても魅力のある東京都中央区について、どのように愛着を感じていらっしゃいますか。先祖代々お住まいの方、お仕事がきっかけで多くの時間を中央区で過ごされている方、通学されている方、大人になってから住み始められた方、さまざまだと思います。

2020年オリンピックを一つの通過点とされ、一丸となって盛り上げていこうと尽力されている方々も多くいらっしゃいます。中央区にも、前出の老舗の皆様のように、脈々と魅力を受け継いで、これからもずっと多くの皆様に喜んでいただきたいと活動されている方々がたくさんいらっしゃいます。

日頃、他の場所に行かれた際に、ぜひ、中央区の魅力を思い出してみて下さい。きっと、他の場所の魅力を知ることが、中央区の魅力の再発見につながることでしょう。このように自分の街の魅力を客観的な見方で改めて感じてみて、ご友人や周りの方々に伝えていくことが、さらに、中央区により多くのお客様が足を運ぶことにつながり、街の魅力を高めていくことになるでしょう。

外国から来訪される皆様も、もちろん、とても大切なお客様です。ただ、まずは、日本人同士でそのような活動を始めることも非常に大切だと、私は考えております。このような活動を、中央区から東京に、あるいは、皆様がお住まいの地域に置き換えると、同じようなことができるのだろうと思います。

今さらではございますが、さらに思い出してみますと、私の中央区との元々のご縁は、43年前に結婚した妻が中央区京橋の実家で育ち、今では、三女が中央区八重洲のオフィスに毎日通勤しております。長女は42年前に旧東京都立築地産院で生まれ、現在は、中央区八重洲を拠点に仕事をさせていただいています。家族の生活も、私が中央区に赴く以前から密接しておりました。長男もこの「中央区能に親しむ会」の舞台に一緒に立たせていただいています。

このような中央区を愛するメンバーも協力し合って、心を込めて運営しております。ぜひ、年に一度のこの機会に、「中央区能に親しむ会」にお出かけいただけましたら、この上ない幸せでございます。

当日、観客の皆様お一人お一人にお目にかかれることを、心より楽しみにしております。

 

平成29年7月吉日

中央区能に親しむ会
観世流能楽師

中村裕

Noh Actor - Hiroshi Nakamura


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